3/14本放送のエフエムい~じゃん おらんだラジオ「あべあいこのAwesome Recording Service」
では、東日本大震災への想いを語りました。
丸11年。
数字だけ見ると、すごく年月が経ったな、と感じますが。
まだ解決していない問題もたくさん有って。
そして、あの時に感じたこと、考えたこと、学んだことは
今のわたしの考え方や生き方に、ずっと地続きになっていて。
10年ひと昔なんていうけど、全然昔じゃないなって思っています。
あの頃、バンドマン界隈では、「被災地支援」「ボランティア」「支援物資」
そんな言葉が急にたくさん溢れて、
ひとりひとり、自分に何ができるのかを考えて行動していたように感じています。
まだまだ整っていない態勢の中で、
支援の需要と供給のズレに戸惑ったことも覚えています。
イベントを立ち上げて収益金を被災地に寄付したり、
支援物資に協力したり、いろいろと自分にできることをやったつもりだけれど
「これで本当によかったのか」
「本当の意味で力になれたのだろうか」
と、いつも疑問が付きまとい、自分自身の非力さに打ちひしがれていました。
「東日本」「東北」といえば私の住む町も含まれるけれど、
もっと被害が大きくて、大切な人、場所、ものを失った人たちの気持ちを
完全に理解することはできるはずもなくて。
「わたしなんかが励ませるはずもない」
という引け目がずっとあって。
あれからしばらくの間は、(つい最近まで、)自分の中がカオスだったなぁと思います。
11年たってやっと今、やっと向き合えた楽曲も歌いました。
誰かを励ますなんて、おこがましくて、
自分の心を慰めるために歌が有る。
そんな話を昔、ミチロウさんがしてくれたなぁと思いだしました。
その話をされた当時、私は歌の持つ力をもっともっと大きく信じていたので少し寂しかったのですが、
今になって、やっとわかった気がします。
収録は3/10だったのですが放送は3/14。相変わらず世間の流れとちょっとズレてる感じに聞こえたでしょうか…
でも。3/11が過ぎたら忘れてもいいって話ではないだろうし、いいかな。とも思っています。
再放送を含めて3/20まで。
コミュニティエフエムとは思えないくらいしっぽりとした番組内容。
お付き合いいただけましたら幸いです。
全てを理解するなんて、できないかもしれないけど、
その記憶と共にこれからも生きていこうと思っています。