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雪と生きる町

昨年の11月に第一子を出産しまして、それを機に実家である山形県飯豊町に引っ越してきました。

 

一人暮らしは12年くらい、同じく山形県。

米沢市だったので、実家からとても近かったのですが

あまり帰る機会もなく、お盆と正月に戻るくらいの心の距離感でした。

 

飯豊町での生活を始めて3か月以上経ちますが、

産後の回復が思ったよりかかっていて、母を頼りに生きています。

 

今年の冬は、しっかりと雪が降っていて、立春を過ぎてもこんな感じです。

美しいですね。この景色、大好きなのです。

 

なのですが、寒さは応えますし、日々除雪なしでは生きて行けません。

大通りは自治体が大型除雪車で早朝に除雪してくれますが、

大通りに出るまでの自宅前は各自が所有する除雪機で除雪します。

それから車の雪かきもするので、降った雪の量にもよりますが、20分~小一時間、夏場よりも多めに出発の支度時間がかかります。

雪国の宿命ですね。

 

また、定期的に大掛かりな雪の始末をしなければなりません。

屋根に積もった雪を下ろす『雪下ろし』。

サボってしまうと、家が潰れてしまいます。

また、屋根から下ろした雪はそのままにしておくと、屋根に迫るほど積もって、これまた家が押しつぶされてしまう恐れがあります。

 

我が家の屋根は傾斜が計算されていて、建物の裏側にある程度自然に雪が落ちる仕組み(雪国には多いらしい)になっているので、『雪下ろし』は比較的少なくて済みますが、

落ちた雪は、定期的に、手作業で崩しておく必要があります。

 

ということで晴れ間を見計らって作業です。

下に落ちた雪が、屋根の雪とくっ付きそうなくらい、うず高く積もっています。これは危ない。万が一、くっ付いてしまうと、屋根に積もった雪が落ちる場所を失って、建物に負荷がかかるからです。

なので、スコップでえっちらおっちら、雪を崩していきます。

 

因みに、窓には『窓枠』と呼んでいる『雪囲い(バリケード)』がしてあります。これをしておかないと、雪でガラスが割れてしまう可能性が有るので、晩秋に設置します。

もう少し、引きで見てみると、左手前が、車庫になります。

大体の高さの想像がつくでしょうか。

 

この日は晴れ間が出てくれてよかったです。作業が進みました。

立春を過ぎれば「三寒四温」で春に向かうと言います。

3日寒い日が続けば、4日暖かい日が続く様子の事。

まさに、そうだなぁ、と感じます。

 

暖かい日には、雪はみるみる解けて行きます。

寒い日が来ると、ものの一日で真冬に逆戻りします。

 

そんな日々を繰り返しながら、

それでも着実に春に向かっているなぁと感じられる今日この頃です。

 

ちなみに、車庫の外に停めていた車の様子はこんな感じです。

雪国あるある。ナンバープレートに天然のモザイクが入ってます。

 

と、こんな具合に、

飯豊町に戻ってきて最初の冬を、大満喫しています。

とはいえ、母が日々、巧みに扱う除雪機には、全く手を出せていません。

来冬には私も扱えるようになるのでしょうか…。

 

かっこいい。除雪機。