母と。

川西町にライブを見に行く。

知り合いの御仁が主催で、友人からも誘われていたので単独で参加するつもりだったのだけれど、
その日の朝、思い付きで母を誘った。

60歳のお祝いもちゃんとしてあげられなかったので、その日は、私が送迎、お酒もおつまみも用意した。

飲食物持ち込みオッケーのライブで、
会場は長テーブルと椅子が縦に並んでいた。

背の低い母を前の席に座らせて、
私はその後ろに。
持参したお酒やおつまみを、友人共々広げてワイワイしながら開演を待った。

その日のアーティストはM-TOY BOXという4人編成のインストゥルメンタルバンド。
とにかく、カホンの男性が凄かった。
世界中のカホン奏者を見たことはないけれど、彼は間違いなく世界レベルだと思った。
異国情緒ただよう音楽で、世界中を旅したみたいな気持ちになった。
ギターの男性が2人いて、どちらも個性があり素晴らしかった。
個々の主張をしながらも正確なリズムと音で奏でられる彼らの演奏は、音楽の深さを物語っていた。
ヴァイオリンに可愛らしい女性。小さな体に収まり切らない情熱とパワーを感じる演奏だった。
歳は、私の少し上くらいかしら。ストイックなバンドでよくもあんなにも演奏している、すごいなぁ。
4者4様の演奏が、一つとなってこのバンドの個性となっている。

そうだ、
音楽は、演奏が上手い、下手だけでなくて、
その人らしさ、が出るから面白いんだなぁ。としみじみ。
(このバンドさんはめちゃめちゃ上手かったですが。)

ライブ中、母の後ろから母をしげしげと観察するという機会に恵まれたのだけれど、
5年前に亡くなった父との結婚指輪が当然のように薬指にあって、なんだか胸がすく思いだった。

母は好みの音楽だったらしく、喜んでくれて、本当に良かった。
片倉さん、梅津さんありがとうございました。